1 はじめに
2015年の情報なのでもう8年も前ですが、ちょうど今くらいにLL.M.のアドミッションをもらいました。サマースクールはどこに通おうか結構迷った記憶があります。自分の経験が役に立つか分かりませんが、参考になれば幸いです。
サマースクールはLL.M.と同じところのコースを選ぶのが一般的かと思いますが、自分はいろいろな場所を経験したかったこともあり、あえてYale summer(https://summer.yale.edu/courses-programs/law-seminar)を選びました。生活のセットアップをする手間を考えると余りお勧めではありませんが、自分的には良い面もあったと思っています。
時期的に申込可能なスクールが限られており、申込可能な中で一番よさそうだったのがメインの理由です。けっこう後からでも申し込み可能だったと記憶しています。実はTOEFLスコアが100超えたのがギリギリで、最終的な行先が決まるのが遅かったのが影響しました。
あとは、誰もが知る有名大学なのでキャリアには影響しないとしても話のタネにはなるかなというのもありました。キャンパスの環境は素晴らしく、その点は期待どおりでした。
2 コースの内容や特徴
カリキュラムは変わっている可能性があるのでここには記載しませんが、地元の弁護士がメインで持っている総合的なクラスと、Writing、Dabateを担当する講師が持つクラスとで構成されていました。
最初はネイティブの発音聞き取りに苦労しましたが、課題はそこまで高度ではなかったかなと思います。進行が若干雑で、自分なりに目標を決めて取り組まないと成果につながらないかも知れません。この点は選考がなく参加者のレベルが統一されていないサマースクールならではの問題点かも知れませんが、他のサマースクールと比較したわけではないので何とも言えないところです。
連邦裁判所、DA office、州刑務所の見学ツアーがあったり、コースの定理で有名なカラブレイジ判事に直接お話を伺える機会があったり、イベント系は充実していたと思います。
3 住環境
Yale summerの売りは、本来学生しか入れない寮(Residential Colleges)に入れる点かも知れません。寮に入ると食堂も食べ放題です。ただし値段もそれなりですが。自分は一人部屋でしたが、1人or2人部屋が割り当てられます。寮の地下にプールバーやコミュニティスペースがあり、アメリカの大学の中でも結構珍しい環境かも知れません。
寮が高いので中国人の留学生で近くの家を借りている人もいましたが、ニューヘイブンは治安が悪いのであまりお勧めではありません。徒歩圏内に生活に必要なものは全て揃っているので、寮で困ることはありませんでした。
4 周りの学生の質
TOEFLスコアも選考試験もないため、英語力や法的素養にはかなり開きがありましたが、基本的に皆さん素晴らしい方々ばかりでした。学生の方は当然ながら法的素養はそれほどないという状態の方もいましたが、基礎学力がすさまじく、その後top tierのローに行った方も結構いました。職歴がある方はそれぞれの国ですでに実績のある方ばかりで、お話をしていて非常に興味深かったです。
その後LL.M.(George Washington University)に行った後、そっちのサマースクールの話も聞いて、常識的に考えればLL.M.と同じサマースクールに行った方が普通はよいのかなとも感じましたが、振り返るとYaleの経験も間違いなく捨てがたいものがあるので、一長一短あると思います。
5 サマースクールに行くべきか
正直なところ、サマースクールに行かないことでLL.M.の卒業に影響することはまずないと思うので、実利だけを取るなら行かないという選択肢もありうるのかなと思います。
ただ、行ったら行ったで濃い経験ができますし、留学自体人生でそう何度もない機会なので、時間や予算が許せば行くに越したことはないと思います。
改めて、LL.M.の方の体験談も書けたら書いてみたいと思います。
LL.M.体験談も楽しみにしています!
色々な大学院がありますが、いくつも通うわけにはいかないので、どの大学にするかは重要な問題ですよね。
LL.M.の方も書いていきたいと思います。